押すボタン、かけるボタン、かえボタン

「押すボタン、かけるボタン、かえボタン」

こんにちは、いかがお過ごしでしょうか、

チーズ飲み屋Rokkaです。

#rokka #cheese #wine #vermouth #absinthe #opera #cheesebar #vermouthbar #absinthebar #お白湯 #落語 #6月24日はお休みします

たしか、あれは、中学生のころだった

でしょうか。

それまでの私は買い与えられたものを

使う以外の方法論を持ち合わせては

いませんでした。

そういう意味で、あの朝は、私にとっての

ターニング・ポイントだったと言えるのかも

しれません。

とにかく私は、そのポロシャツのボタンが

気に入りませんでした。

そのボタンの陳腐さのせいで、全てが

台無しになっているように思えて

なりませんでした。

ただ、驚くべきことに私は思いもよらなかったんです、

それならばボタンを取り替えれば良い、

という単純なことに。

その朝、何気なく新聞を読んでいると、

「基本の”キ”」みたいなタイトルの

記事が掲載されていて、そして、それが

服飾の職人さんが教えるボタンの付け方

だったのです。

その時に思ったんです。

”そうか!ボタンって付け替えることができるんだ”

と。

その記事によると、ボタンの付け替えは

何にも難しくないようでした。

学校から帰宅した私は、裁縫道具を持ち出し、

母親がストックしていたボタンを一つ

抜き出し、新聞記事を片手に試してみる

ことにしました。

よく言われるのですが、本当に不器用なんです、私。

小学生のころ、家庭科の授業の中で裁縫の

クラスがあったのですが、私の作品は、

失敗例として皆の前で発表することに

なったほどの腕前なのです。

その苦い経験があるにも関わらず、

私がボタンの付け替えにチャレンジ

したのですから、相当に、そのボタンが

気に入らなかったのでしょう。

新しく付け替えられたボタンは、

不細工ではありましたが、それでも

私は十分に満足しました。

ほんの少しだけでも手を加えることで

世界の在りようは変えることができるのだ

と強く感じました。

それに味をしめた私は、それ以降、

ファッションに興味を持ち、服飾の

縫製の道へと進むことに決めました、

という事もなく、ボタンの付け替え

しか出来ないままです。

というような事を思い出したのは、

ふと、”ボタン”っていう名詞に対して、

”押す”と”かける”の二つの動詞が

使えるのって面白いなぁ、なんて

思っただけなんです。

Rokka ロッカ

京都 チーズとワインとヴェルモット

※写真は本文とは関係ありません、

ありませんが、お花も少し手を加えると

生花がドライ・フラワーになって、

ずっと楽しめますね。