いれないで、ただのこわがりかも、しれないで。

いれないで、ただの怖がりかも、しれないで。
 
こんにちは、いかがお過ごしでしょうか、
チーズ飲み屋Rokkaです。
 
それは分かるんです。
 
人生には、スパイスが必要だって
ことくらいは私も分かっているんです。
 
たとえば、ここ数日で言えば、
お店のお会計用のお皿が割れたり、
腕時計の皮ベルトのバックルが
千切れたり、家のヘア・ドライヤー
から火が吹いたり、お気に入りの
ジャケットの裏地が破けたり、
自転車が盗まれたり。
 
そういった、ピリリとした出来事が
あってこそ、甘美な瞬間が、
とっておきの時間になるものです。
 
分かってはいるのですが、
どうしても出来ないことが
あるんです。
 
いつからなのか、よく覚えて
いません。
 
丼ものや、麺類に、
山椒や七味唐辛子を
振るのって、できないんです。
 
今時は、もういないのかも
しれませんが、カレーライスに
ソースをかける、これも無理、
私にはできません。
 
想像力がないのかもしれないな、
とも思います。
 
ここに、もう少しアクセント
としてスパイスを効かしたほうが
より美味しく食べることが
できる、
そんなイメージができないから
かもしれません。
 
ところが、お鍋の薬味となると
これは話が別になってきます。
 
薬味は、好きなんです、
大好き、と言っても良いでしょう。
 
あるいは、大きさの違いなのでしょうか、
粉状だからダメで、それよりも
大きなものを添加するのは
大丈夫、ということなのでしょうか。
 
たしかに、辛味に対しての
耐久性は弱いことは告白して
おきたいと思います。
 
なので、ことさら辛くない
料理を自分の手で辛くして
しまいたくない。
 
理由を聞かれたときは、
できるだけ、聞こえの良い
答えで応じるようにしています。
 
「なぜ七味唐辛子を入れないか、
ですか?
それは、もちろん、料理人の方を
リスペクトしているからですよ、
彼らの料理に対して、何も足したく
ないんです。」
 
Rokka ロッカ
京都 チーズとワインとヴェルモット
 
※写真は本文とは関係ありません、
ありませんが、食のエッセイです、
千早茜さんの”わるい食べもの”、
千早さんのヒールの音が聞こえて
きそうな、そんなエッセイです。