ヴェルモット

ヴェルモット Vermouth
ドイツ語の「にがよもぎ」が語源の
ワインの一種です。
白ワインをベースに、ハーブと
スパイスを漬け込み、カラメルで
甘味をつけ、樽に詰めなおして熟成させた
ハーブ風味の甘味薬草果実酒です。
エジプト時代、ワインにハーブを
漬け込んだものを薬として
飲んでいたようです。

エジプト時代の壁画にもあるように、人類と薬草酒の歴史は、ずいぶんと長いようです。日本はもちろんの事、ヨーロッパ、アジア全域、南米のアンデスの人々にも同じような歴史があります。

日本では、養命酒が一番ヴェルモットに近い存在ですね。

近い、というよりも、ほとんど、そのものと言っても過言ではないように思います。それから、お屠蘇もヴェルモットですね。

ハーブとスパイス、生薬や漢方薬って、全くの別物だと思われていますが、じつは、そんな事もないんです。

桂皮=シナモン

陳皮 =オレンジ・ピール

茴香=フェンネル

よもぎ=ワームウッド

八角=スターアニス

うこん=ターメリック

丁子=クローヴ

スーパーのスパイス売り場にあるものの、ほとんどは生薬であり、また漢方薬でもあるんです。おそらく、これらは、医学的なアプローチというよりも人が、その長年の経験から紡ぎ出された知恵なのではないか、と思うのです。

フランスの人類学者レヴィ=ストロースの「野生の思考」の中に出てくる南米のアンデスの山奥に住む人たちにも、同じような技術や薬草による治療が行われていたことが書かれてあります。現在でも、アンデスの人々は薬に頼ることなく、民間療法で、そのほとんどを治療するんだそうです。ジャガイモも、その一つ。薄く切ったジャガイモをオデコに乗せて熱冷ましにしたり、お湯で煮た、煮汁を飲むことで体調を整えたりするんだそうです。さすがは、ジャガイモの原産地です、いろいろな使い方を知っているようです。

お茶も、これと同じ意味があるようです。

むかし昔、日本でも、お茶は薬として使われていたようです。とは言え、これは、市民レベルではなかったようですが。それに近いのが、ハーブティですね。今でもそうですが、ハーブティと言えば、リラックス効果であるとか、直接的な治癒ではありませんが、薬効を期待しています。ハーブが持っている薬効成分を抽出するための、いちばん簡単な方法としての「煮出し」という技法だと考えると納得ができます。そして、アルコールによる浸透圧を使った抽出方法です。ワインに漬け込むことで薬効成分を抽出したのが、ヴェルモットであり、みりんに漬け込んだものが屠蘇であり養命酒。

お酒と薬が、かなり深く密接に繋がっていることが分かります。

「お酒は百薬の長」という言葉が、必ずしも、酒飲みによる酒飲みのための理論ではなかったようです。

※当店では、ストレートでのお召し上がりをオススメしています。

 

<イタリア産のヴェルモット>
■チンザノ CINZANO ¥700〜
世界的トップ・ブランド。
エクストラ・ドライ
ビアンコ
ロッソ
オランチョ(オレンジ風味)
リメット(ライム風味)
ロゼ ¥800-
オールド・ボトル ¥1000-

■マルティーニ MARTINI ¥700-
ルイージ・ロッシ氏がレシピを考案した。
エクストラ・ドライ
ロッソ
オールド・ボトル ¥1000-

■ガンチア GANCIA ¥700-
1850年に創業した、やわらかな味わいのヴェルモット
エクストラ・ドライ
ビアンコ
ロッソ

■カルパノ CARPANO ¥800-
1786年創業の伝統的な濃厚な味わいのヴェルモット
ビアンコ
クラシコ
プントエメス
アンティカ・フォーミュラ(2年熟成) ¥900-

■トソ TOSO ¥700-
甘口スパークリングのアスティの作り手として有名な1900年代初期の創業。
エクストラ・ドライ
ロッソ
オランチョ(オレンジ風味)

■カルロ・アルベルト CARLO ALBERTO ¥900-
サルデーニャ国王が愛したヴェルモットが150年ぶりに復刻したクラシックな味わい
エクストラ・ドライ

■マンチーノ MANCINO ¥800-
2008年に創業、ハーブの風味が強いヴェルモット
ビアンコ
ロッソ

■ブトン BUTON ¥1500-
1820年にフランスから移住したブトン氏が
ボローニャで創業。
1970年代にボトル詰めしたオールド・ボトル。

■コッキ COCCHI ¥800-
トスカーナ出身で元お菓子職人のコッキ氏が
1891年に創業した、その120周年を記念して作られたヴェルモット。

 

<フランス産のヴェルモット>
■ノイリープラット NOILLY PRAT ¥700-
南フランスのマルセイユのメイカー。
大樽を屋外で2年間熟成させる、伝統的な作り手。
ドライ
ルージュ

■ドラン DOLIN  ¥700-
アルプスの麓のシャンベリーで、ユニ・ブラン種と

アルプスのハーブから作られる、

唯一AOCを取得しているヴェルモット。
ドライ
ブラン
ルージュ

■ロタン ROUTIN  ¥800-
ベースのワイン、添加する35種のハーブやスパイス、
すべてがサヴォワ産の原料から作られるヴェルモット。
ドライ
ルージュ

■リレ LILLET  ¥800-
ボルドー産のセミヨン種とメルロ種から作られるワインらしさのある

ヴェルモットは、かのハンニバル・レクター博士も愛したヴェルモットです。
ブラン
ルージュ
ロゼ

■アブサン・ルー ABSENT ROUX  ¥800-
プロバンスの有名なパスティスの作り手アンリ・バルドゥーアンによる、

にがよもぎのニュアンスがしっかりした味わい。

■デュボネ DUBBONNET ¥800-
マスカット、カリニャン、グルナッシュにキナ、オレンジ・ピール、

コーヒー豆を配合した甘口ワインのような優しい味わい。

 

<ほかの国々>
■ビエルム BIERMU ¥800-
スペイン北西部で作られる有機栽培による20種のハーブと

スパイスから作られるジューシーなヴェルモット。
ブランカ
ロホ

■イザギレ YZAGUIRRE ¥900-
スペイン北東部、地中海に面したタラゴナ産。シェリー酒と同じ

ソレラ・システムによる熟成を行う。
ブランコ・リゼルヴァ
ロホ・リゼルヴァ
1884セレクシオン ¥1000-
(80種のハーブとスパイスを15年熟成させた特別品)

■セイクレッド SACRED ¥1000-
ロンドンのデュークス・ホテルのバーのために特別に作られたヴェルモットは、
減圧蒸留によりイキイキとしたハーブのニュアンスがある。
エクストラ・ドライ
スパイスド・イングリッシュ (赤)
アンバー (オレンジ) ¥1200-